Mac アプリ「単語登録ポン」リリースしました — リジェクト2回で学んだ「常駐アプリ」の作法

こんにちは、SINQWELL です。

9月30日に審査へ提出した Mac アプリ 「単語登録ポン」 が、10月29日、ついに App Store に並びました🎉

提出から約1か月。途中で 2回リジェクト されました。どちらも「Mac で常駐するアプリならでは」の指摘だったので、同じようなアプリを作る方の参考になればと思い、まとめておきます。

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目次

単語登録ポンとは

選んで、右クリックで、ポンと登録。 Mac のユーザ辞書への単語登録を、いちばん速くするアプリです。

  • どのアプリでも、文字を選んで 右クリック → サービス →「単語登録ポンに登録」
  • よみの候補が自動で出るので、選んで ⏎ を押すだけ
  • ショートカット ⌥⇧T でも登録ウインドウが開く
  • 書き出したファイルを「ユーザ辞書」にドラッグすれば、いつもの変換で使える(同じ Apple ID の iPhone にも届きます)

ログインなし、サブスクなし、キー入力の監視なし。無料で20語、買い切り ¥980 で無制限です。動作環境は macOS 13 以降。

リジェクト1回目:ウインドウを閉じたら、もう開けない

ガイドライン 4(デザイン) での指摘でした。

メインウインドウを閉じたあと、開き直すメニュー項目がない

単語登録ポンは、右クリック登録や ⌥⇧T をいつでも使えるように、ウインドウを閉じても終了せずに待機します。ところが、閉じたウインドウを開き直す方法が「Dock アイコンをクリック」しかありませんでした。

対応したこと

  • 「ウインドウ」メニューの一番上に「単語登録ポン(一覧)を表示 ⌘0」を追加
  • Dock アイコンの右クリックメニューにも同じ項目を追加

「閉じたら終了」にする手もありましたが、それだと常駐できなくなるので採りませんでした。審査への返信でも「なぜ終了しないのか」を一言添えています。

小さな落とし穴:⌘0 が効かない

メニューに ⌘0 と表示されているのに、押しても反応しない。日本語入力のせいかと思って、あれこれコードを足してみても効きません。

原因は、私の Mac で ⌘0 が別のツールの「ダウンロードフォルダを開く」に割り当てられていたことでした。Safari で押してもダウンロードフォルダが開く……。アプリのせいではなかったので、足したコードは全部消して元に戻しました。

「効かない」ときは、まず他のアプリでも同じか試す。 遠回りして覚えた教訓です。

リジェクト2回目:同意なしの自動起動

今度は ガイドライン 2.4.5(iii)(パフォーマンス) でした。

利用者の同意なしに、ログイン時の自動起動を設定している

実は、ここは気をつけていたつもりでした。はじめての起動時の案内画面に「ログイン時にこのアプリを自動起動」のスイッチを置いて、見せたうえで「はじめる」を押してもらう形にしていたのです。

ただ、そのスイッチは 最初からオン でした。

触らずに「はじめる」を押すだけで登録されてしまう。これは Apple から見ると「同意なし」なんですね。

対応したこと

  • スイッチを 最初はオフ に
  • 利用者が自分でオンにしたときだけ、ログイン項目に登録する

修正は1行。でも学びは大きかったです。Mac App Store では「見せた」だけでは同意にならない。オプトイン(最初はオフ)が基本。

振り返り

指摘対応
1回目ウインドウを開き直す手段がないウインドウメニューと Dock メニューに項目を追加
2回目同意なしにログイン時に自動起動スイッチを最初はオフに

どちらも「常駐するアプリ」だから出てきた指摘でした。iPhone アプリとは違う Mac ならではの作法を、身をもって学べた気がします。

リジェクトは毎回ドキッとしますが、指摘はとても具体的で、直すべきところがはっきりわかります。結果的に、使う人にとってもわかりやすいアプリになりました。

これから

  • iPhone 版(共有メニューから登録)を作る予定です
  • 使ってみた感想や「こんな機能がほしい」があれば、ぜひ教えてください

「単語登録、地味に面倒なんだよな……」と思ったことがある方に届いたら嬉しいです。

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