これまでの4回は「コードの記録・共有・安全管理」というGit/GitHub本来の役割を扱ってきました。今回は少し毛色を変えて、「TODO管理・タスク整理」の道具としてのGitHubを紹介します。
バグ報告や「次に追加したい機能」をIssueにメモする
開発をしていると、こんなことがよくあります。
- 作業中に「あ、ここバグってる」と気づいたけど、今直す時間はない
- 「こういう機能あったら便利かも」とふと思いついた
- でも、その場でメモしないと大抵忘れる
これを溜めておく場所が「Issue(イシュー)」です。GitHubのリポジトリ画面から Issues → New issue で、タイトルと内容を書くだけで作成できます。
一人開発だと「わざわざ他人に説明するように書かなくても、自分で分かってるからいいのでは」と思いがちですが、数週間後の自分は意外と他人です。「なぜこの修正が必要だと思ったか」を一言添えておくだけで、後から見返した時の理解度がかなり変わります。
カンバンボード(GitHub Projects)で「TODO / 進行中 / 完了」を視覚化する
Issueを作りっぱなしにしていると、今度は「結局どれから手をつければいいんだっけ」という状態になりがちです。ここで役立つのがGitHub Projectsのカンバンボードです。
考え方はシンプルで、
- TODO:まだ手をつけていないタスク
- In Progress:今取り組んでいるタスク
- Done:完了したタスク
という列を用意し、Issueをカードとしてドラッグ&ドロップで移動させていきます。頭の中だけで「あれもこれもやらなきゃ」と抱えているより、目に見える形で整理されるだけで、進捗の実感がかなり変わります。
一人開発でも、「今日はここまで進んだ」という達成感を視覚的に確認できるのは、地味に励みになる部分だと感じています。
コミットメッセージに #Issue番号 を書いて自動クローズする小技
Issueを作って解決したら、手動で「Close」ボタンを押してもいいのですが、コミットメッセージの中にIssue番号を書いておくと、プッシュした第間に自動でクローズされる仕組みがあります。
git commit -m "fix login button color (closes #12)"
closes #12 の部分がポイントです。closes の代わりに fixes や resolves でも同じように動作します。この状態でプッシュすると、Issue番号12番が自動的にクローズされ、「どのコミットで解決したか」もIssue側の履歴に残ります。
(マージ先が main ブランチである必要がある点だけ、少し注意が必要です)
わざわざ画面を切り替えてクローズ操作をする手間が減るのと、「この修正はこのIssueに対応するものです」という紐づけが自然に記録に残るのが便利なところです。
次回予告(最終回)
次回はいよいよ最終回です。GitHub Actionsを使って、「コードをプッシュしたら自動でテストが走る」という仕組みを少しだけ体験してみます。難しく聞こえるかもしれませんが、コピペで試せるテンプレートを用意する予定です。
旅の余韻もありつつ、次回で一区切りにできればと思います。引き続きよろしくお願いします。
